「エージェント・ウルトラ」を観て
主人公は弱々しい感じで守りたくなる系だとするならば、主人公の彼女は正反対の凛々しい守られたくなる系の女性という感じです。
ですが、実際は主人公は最強であるというこのギャップに萌えましたね。
それに彼女も強いのだけれど、たまに見せる弱々しい表情や仕草にこれまたノックアウトでした。笑
この作品は主人公が過去の経歴の為に命を狙われていく極限の状況の中で、少しずつ自分と向き合っていく作品のように思えた。
迷いもあれば、葛藤もあれば、恐怖もある中で、例えば、何故、私は人を殺める技術なんて持っているのだろうかという恐怖、彼は回り道をしながらも、自分について、問い続けます。だからこその、私はロッボトなのかという問いなのだと思う。その過程で実はCIAのエージェントだった彼女を信じられなくなりまりますが、主人公は自分と向き合い、それでも愛してるのだと、捕まってしまった彼女を救い出す為に単身で軍隊に乗り込んでいきます。
主人公はたしかに凄腕のスパイだけれど、やっぱり主人公は主人公で、おっちょこちょいで、いい意味でおバカなところを戦闘中でも見せてくれます。
そして、人間味溢れるところも...。
あやふやですが、同じ計画の中で唯一の成功者と、失敗者である、二人の戦いでは、主人公は彼の言葉を聞いて武器を下ろします。
私は計画において失敗者だったと...
君は成功者で、羨ましいと。
私は思わず泣きそうになりました。ええ。
記憶があやふやなので間違っていたら申し訳ありません。
ラストの軍隊に包囲されている中で告白して指輪を指にはめるシーンが一番好きでした。
そして、喜びも束の間、すぐに眠らされてしまうオチはなんとも主人公らしくて。笑
素敵な作品をありがとうございました。